おめでとうと悲しい顔で言った1歳の誕生日

出産〜月一の支援外来への通院〜週一のリハビリと、慌ただしく一年が過ぎ、あっという間に息子は一歳になった。


この子の産まれもった宿命って一体何なのか。

障害を持って生きるって、未知だった。

進んでも壁しかないし、ぶち当たっては砕けるだけかと思っていた。

療育センターに通うのも嫌だった。

車に車椅子マークだって付けたくなかった。

障害が残る可能性もあるし、元気に育つ可能性もあるって言ったのに、教科書通りみたいに息子の障害は目に見えて出てきた。

おすわりしたり、はいはいしない分、幼く見られていたのは、当時の私にとって救いだった。


ハイローチェアのすき間にバスタオルを詰め込んで無理やり座れてる風にして、一歳おめでとうと書かれたプレートのついたケーキを見て、美味しそうと言うかのようにヨダレをたらす息子。


最高の笑顔だった。





それなのに、ローソクを消すために電気を消した部屋でひどい顔で『おめでとう』と言っていただろう。

涙が出てもバレないように、しばらく消せないローソクを見てる息子の写真をたくさん撮った。

本当にどれもいい顔をしていた。




涙を拭いて、明るくしてもやっぱり笑顔だった。

その写真を身体障害者手帳の顔写真に使うことに決めた。



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