告知

脳室周囲白質軟化症(pvl)の告知は、あっさりしたものだった。


転院先のNICUで、ヘラヘラした医者にザッと説明された。


知的にも障害が出る可能性もある、身体面ではどの程度の障害かは分からない。

ただ、子どもの脳には可能性がたくさんある。


…可能性っていい言葉だな。と。


受け止める人によって、良い可能性なのか、最悪の可能性なのか感じ方が変わるし。



ありがたいのか、ありがたくないのか?我が家、父医療系、母福祉系で、障害についてあまり抵抗はない。

ただ、このあいだ産まれた我が子が障害をもつとなると、話は全く別。




お先真っ暗を初めて味わい、胸に突き刺さるものが大きすぎて涙すら出ない。

本当に悲しいと泣かなくなるんだと実感した。




そして、告知の次の日、めでたく退院した。


『退院について心配なことはありますか?』と、よく聞かれたが、心配なことしかなかった。



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